「GDP」はFX取引の参考になるか

FX取引を行っていく上では、外国為替市場の為替相場のレート変動を理解し、その予測をしていかなくては利益を得られないのですが、この予測を行う際の分析の手掛かりの一つになるのが、各国から発表される「経済指標」であり、その経済指標の中に「GDP(ジーディーピー/Gross Domestic Product・国内総生産)」というものがあります。

このGDPはテレビのニュースや新聞の記事などでもよく見かけると思います。これは国家の経済力を分析した統計データになり、一定の期間内に国内で生産された物品、サービスなどの総額を表しています。
簡単に説明をすると、その一定の期間のあいだに、どのぐらいの売れる価値を生み出しているか、という事を表しています。

つまりGDPが統計を取るごとに増えていけば、その国は新たな価値を生み出し続けていることになり、つまり、どれだけ成長しているのかということを示しているのです。
これを経済成長率と言い、GDPがどれだけ伸びているかにより、以前の集計の時と比べての成長の度合いを知ることができます。
ちなみに、先進国と呼ばれている国は成長の安定期に入り、いわば伸びシロなくなっている状態になりますので、およそ1%から2%ほどの成長率になるのですが、新興国など今成長を続けている国などではその値は7%から8%ほどになり、高い経済成長を表すことがあります。

このGDPはいろいろな分野に影響や効果をもたらすために、ニュース番組や新聞などにも取り上げられ、たくさんの種類のある経済指標の中でもかなり重要な指標の一つになっています。
しかしながら、FX取引などにおいてはそれほどに重要視されないという側面も持ち合わせています。

その理由は、FX取引とGDP発表のサイクルの違いにあります。
FX取引では、比較的に短期間で行う投資取引が多く、おおよそ四半期ごとに発表されるGDPでは、この速度に対応できないからです。
もちろん、長期的な投資を行う場合については効果がある場合もありますが、外国為替相場の予測についてはその情報の正確さよりも速報性を求めるために、予測するための指針としてはあまり用いられることはありません。

ではGDPを無視していいかと言えば、決してそんなことはありません。
GDPはその国の経済力を端的に表すものになりますので、これが安定して成長しているのか、マイナス成長だったのか、などのよって相場を見ている投資家たちの売買心理に働きかけることがあり、例えば事前の予想では大きく成長している相場見解だったが、いざ発表されたGDPはその見解を覆すものだった場合など、投資家たちが投資の売買計画を見直したりするために、相場が大きく乱れることがあるからです。